MTB Jシリーズ

への不満は昔から絶えない。そりゃいろいろあるさ…


90年代のMTBレースシーンを牽引してきた米国NORBAシリーズ。
この時代、MTB=米国=NORBAだった。
正直ロードレースなんかよりも遥かに華やかだった気がする。

99年の夏、会社の先輩やDIA-TECH、ROCKSHOXの協力を得てNORBAマンモス大会へ挑戦することができた。
まだこのときは"華やか"だった.

翌年の春のSEA OTTER CLASSICもまだ"華やか"だった。

ところが04年の夏再び訪れたコロラド・アスペンでのNORBAは静かだった。ホントにここで世界を代表するMTBレースNORBAが開催されてるの??って疑ってしまうくらい…

自転車人として刺激を米国に求めていた自分はあまりに絶望感を抱き翌年からカナダを訪れるようになった。

このNORBAシリーズは07年に消滅、翌08年にNMBSと名前を変え再スタートを図ったがわずか1年で消滅。そして今年ProXCTとしてなんとか存続している。
このシリーズはSHO-AIR(http://team-shoair.com/)という輸送会社がメインスポンサーで、社長のMTBレースへの強い思いから私財を投入して開催されているという。一個人の思いだけでは一時的な間つなぎでたぶん続かないだろう。コースも昔のような巨大スキーリゾートでの開催ではなく、ただの丘のようなロケーションでジープロードばかりの単調なコースが多いみたい。大会の写真を見る限り難しいシングルトラックもなさそうだし…
たぶんJシリーズのコースの方がよりMTBらしいのではないかと思う。


Jシリーズのレースも市町村合併や地方の厳しい経済状態で随分レースが減りました。
正直今年はシリーズ4戦くらいに縮小になるのではと危惧してたのですが蓋を開けてみるとJ1が8戦、J2が4戦、全日本選手権と合計13レースも用意してくれている。まぁ同会場で複数開催だったり、都心での開催でコースがどうのこうのはあるようですが、こうやって競える場を選べるくらい用意してもらっていることに心から感謝する必要があるのではないかと思います。


イベントが少なかった90年代に比べ、有り余るくらいサイクルイベントがある今。
これが当たり前と思うのは贅沢な話です。色々な方の努力と熱い思いがあってのこの状況。
続いてきたものが一度でも消滅したらなかなか復活できないものです。


だから今こういった中にいられることに感謝したい。